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スノボ・スキーの消費カロリー 痩せる?ダイエット効果は?

スノボ・スキーの消費カロリー 痩せる?ダイエット効果は?

スノーボードやスキーは消費カロリーが高く、楽しく滑りながら痩せる、ダイエットにも効果がある、なんて話題になっていますが本当でしょうか…

始めたばかりの頃には悪戦苦闘、汗だくになった経験をお持ちの方も、それなりに滑れるようになると、ゲレンデで楽しく滑っている分には息が上がるようなことも少なく、それほど激しいスポーツという印象は受けませんよね。

それほど負荷は掛かっていないようなのに痩せられる?消費カロリーはどれ位?話題に流されずに、キッチリ正しく検証してみましょう。

 

スノボ・スキーで痩せる?

スノボやスキーを楽しんだ帰り道、結構な疲れを感じてバスや車の中ではついつい爆睡、翌日は身体のあちこちが筋肉痛。普段からあまり身体を動かす、運動なんてほとんどしない方なら特にそんな感じですよねwww

スノボ・スキーで痩せる?

スノボ・スキーって全身運動、結構ハードなスポーツと思っている方も少なくないはずです。「もしかするとスノボ・スキーはダイエット効果を期待できるかも!」なんて思う人が多いことから、ネットで検索するとたくさんページが表示されるのでしょうね。

でも、やっぱりなんだか都合が良すぎてウソくさい感じがします…

 

スノボ・スキーの消費カロリー

スノボ・スキーほかスポーツに限らず、通勤・通学や家事、歩く、睡眠などの日常の生活行動に至るまで、様々な行為・行動について、「METs(メッツ)」という係数を用い、下記の計算式を用いることで、消費カロリーを高精度で計算することができます。
 

消費カロリー(Kcal) = 

METs値 × 体重Kg × 運動時間 × 1.05



スノボ・スキーのMETs値は、ゲレンデを普通に滑っている時で4.3、そこそこ気合の入った滑りの場合で5.3となっています。

仮に体重が50kgだった場合、ゲレンデを普通に滑っている時の消費カロリーは、1時間あたり225.75Kcal、カービングでバーンを攻めている時など、ハードな滑りをする場合で278.25Kcalを消費することになります。
 

METsとは有酸素運動の強さを表すもの。安静時を“1”として、安静時に比べて何倍のカロリーを消費するのかを表す指標のことで、厚生労働省の出先機関・独立行政法人国立健康栄養研究所により、日常の様々な生活行動やスポーツを細分化して身体活動のメッツ(METs)表として公表されています。
安静にしていても1.0あるのですから、運動としての消費カロリーは、上記例の場合はそれぞれ3.3、4.3を乗じた173.25Kcal、225.75Kcalという事に(話がヤヤコシイので基礎代謝のことは省略)。

 

他の行動と比較すると…

スノボ・スキーのMETs値は4.3~5.3。この値がどの程度の運動を表しているのかを、分かりやすいよう身近なスポーツや日常生活での行動と比較してみると…

スノボ・スキーの消費カロリーを他のスポーツや日常生活行動と比較すると…

スノボ・スキーの消費カロリーを他のスポーツや日常生活行動と比較すると…

  • 身近なスポーツ:
    ボウリング 3.8 / ゴルフ 4.8 / 平泳ぎ 5.3 / ジョギング 7.0

  • 歩行:
    散歩 3.5 / 通勤や通学 4.0 / とても速く 5.0

  • 自転車:
    通勤や通学(16km/時未満)4.0

  • 日常生活:
    食事の準備 3.5 / 洗濯物を干す 4.0 / 部屋の片づけ 4.8 / 横になって静かにテレビを観る 1.0

お気づきのとおり、スノボ・スキーのMETs値4.3~5.3は、他の比較的ユルそうなスポーツや、日常生活での様々な行動と比べても同程度の代謝(カロリー消費)でしか無く、身近な有酸素運動の代表格であるジョギングの足元にも及ばないことがわかります。

さらに、スノボ・スキーの場合、リフトやゴンドラに乗っている時間が少なからずあります。斜面の難易度や滑りのレベルなどの違いがあり、一概にどの程度の割合とは言えませんが、ゲレンデにいる時間の内、いくら少なくとも1/4以上は滑っていない時間があり、当然消費するカロリーは単純計算より少なくなります。

 

「リフト乗り場などでのスケーティングはけっこうな運動では?」「ゲレンデとか雪の上を歩くのもキツイよ…」との声も聞こえてきそうですけれど、「雪上をスノーシューズで歩く」が近いとするとMETs値は5.3、それぞれ時間的には僅かですから特に考慮する必要も無さそうです。

 

ダイエット効果は?

結論から先に言うと「それなりに期待できる」です。

戸狩温泉スキー場

METs値からすると、スノボ・スキーは「歩く」「自転車に乗る」「ボウリング」と消費カロリーは大して変わらず、しかも休み休みなので、期待薄な感じは否めません。

ただ、仮に日帰りでスキー場へ向かうとして、ゲレンデには5~6時間程度は居るでしょう。昼食や休憩、リフトに乗っている時間などを差し引いたとして、実際に3~4時間程度は滑っているはずです。宿泊したり、夜行バスで行くなら、滑っている時間はさらに長くなります。

戸狩温泉スキー場

改めて、激しい運動はニガ手なスノボ女子(仮定・体重50kg)が、日帰りの1日スノボで消費するカロリーを計算すると…

METs値4.3 × 50Kg × 4.0時間 × 1.05 = 903.0Kcal

この内、「ゴロ寝」していても消費する210.0Kcalを差し引いたとしても693.0Kcalにもなります♪

たとえスポーツとしての運動量・METSs値が「軽め」の部類に入るスノボ・スキーでも、1日に3~4時間以上も滑れば、消費カロリー的には十分にダイエット効果を期待できます。

ストイックに「痩せることを目的に滑る!」なんて方は居ないでしょうけれど、多少は期待しても良さそうですよ~

 

注意:スノボ・スキーのMETs値を“7.0”としている記述をよく見かけますが、これは「ざっくりスキー・スノボ全般」としての値です。運動としてよりハードなクロスカントリースキーや競技系、ハイクアップするバックカントリーなどを含む平準値で、ゲレンデを楽しむスノーボーター・スキーヤーに当てはまるものではありません。METs値“7.0”はジョギングと同じ、ゆっくりでも4時間ものジョギングなら距離は確実に20km以上、ハーフマラソン並にもなります。いくらなんでも、スノボでそんなにカロリーを消費する、激しく疲労することはありませんよね。

ゲレンデでのスノボ・スキーは楽しむスポーツ、過度に期待はできません。

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