スノーボードにゴムタイヤを付けたような見た目のボードに乗り、ゲレンデなどで滑りを楽しむ、スノーボードの夏バージョンとも言われる近年人気急上昇中のスポーツ「マウンテンボード:Mountainboard 」(用具の名称も「マウンテンボード」)。
You Tubeなどで冬のスノーボードと似た感じで滑っているの動画を見て「スノーボードと滑走感は似ている?」「オフトレに使える?」など、気になっている人も多いのでは…
1990年代にアメリカの「夏でもスノーボードをしたい」人たちによって「どこでも滑れるスケートボード」として開発された「マウンテンボード(オールテレインボードとも言います)」。
デッキ(ボード・板)にトラック(板の下に付いたハンドルのような役割の金属パーツ)、とウィール(タイヤ)が取り付けられた基本的な構造は、スケートボードと同じです。
大きなゴムタイヤが装着されていることで、専用コースはもちろん、グラススキー場などのスロープ以外に、スケボーのように平地の舗装面や土のグランド、砂利でも楽しむことができます。
スケートボード似です(タイヤです)から、スノーボードと違って「横滑り」しません。普段ゲレンデを「何となく」滑っている、流し気味な滑りのスノーボーダーにとっては「切れるターン」の感覚を掴む、ターンのスキルアップを目的としたトレーニングには適しています。
加重移動でターンするという基本動作はスノーボードとスケートボードで共通(スケボーでターンを意識することは殆どありませんが)、大きなゴムタイヤが衝撃や振動を吸収するので音と滑りは滑らか。ポジション的にほぼ同じであるスノーボーダーにとっては違和感をあまり感じず、スケボーより簡単に乗れる、滑りを楽しめます。
スケートボードには無い「ビンディング」(冬季用とは違って足をベルトで留める程度のもの)が付いていることで、レールやオーリーほか、スケボーに比べて
グラトリを容易に、さらにキッカーでのワンメイク・ジャンプなどもスノボに近い感覚で楽しむことができます。
スノボでゲレンデを滑れる人にとって「簡単に乗れる」マンテンボードですが、乗ってみると「横滑りしない」がどれほどの違和感か、似て非なるものなのかが判ります。
先述のように「横滑り」しませんから、マウンテンボードでは「急停止」できません。衝突などに十分な注意と配慮が必須です。
さらに転倒時には積雪のようなクッション的なものがありません。すぐに外せるものの「ビンディング」で固定しますから、ヘルメットの着用はもちろん、肘や膝にはプロテクターを着用するなど、怪我の防止対策も必須、「マウンテンボード」は専用コース、グラススキー場での体験をお勧めします。
登坂用のリフト(またはムービングベルト)と、マウンテンボードのレンタル対応がある「ゲレンデ」をピックアップしました♪
施設名(リンク) | 所在地・電話番号 コース概要・レンタルなど |
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斑尾高原グラススキー場 | 長野県飯山市斑尾高原 tel:0269-64-3727 最長350m・最大傾斜17度 リフト、レンタルあり |
草津国際スキー場 天狗山プレイゾーン |
群馬県吾妻郡草津町28 tel:0279-88-8111 最長220m・最大傾斜20度 リフト、レンタルあり |
ふじてんリゾート | 山梨県南都留郡鳴沢村字富士山8545-1 tel:0555-85-2000 最長1300m・最大傾斜15度 リフト、レンタルあり サマーゲレンデも併設 |
大久保グラススキー場 | 静岡県藤枝市瀬戸ノ谷11021 tel:054-631-2020 リフト、レンタルあり |
アップかんなべグラススキー場 | 兵庫県豊岡市日高町栗栖野59-78 tel:0796-45-0055 ムービングベルト、レンタルあり サマーゲレンデ併設 |
法華嶽公園グラススキー場 | 宮崎県東諸県郡国富町大字深年 tel:0985-78-1943 最長510m・最大傾斜20度 リフト、レンタルあり |
もしも「マウンテンボードを持っている」「購入した!」のであれば、大抵のグラススキー場でも滑走することができます(可否はご自身で確認を)。
滑りのスキルアップが目的なら「サマーゲレンデ」の方が、トリック系の練習が目的なら「屋内スキー場」や「ジャンプ練習施設」の方が効果的でしょう。
またゲレンデが遠い「都市周辺在住のスノーボーダー」とっては、トレーニング目的で頻繁にマウンテンボードゲレンデ(グラススキー場)へ行くのにもムリがありそうです。
マウンテンボードはスケートボードやサーフィンと同じように「スノボに似た別のスポーツ」。レジャー感覚で楽しむものって感じでしょうか。