夏も滑りたい【グラススキー】とは　滑走感・用具　全国グラススキー場10選

夏のゲレンデや芝生のスロープで滑りを楽しむ「グラススキー（Grass ski：直訳すると「草そり」）」。

滑り方が冬のスキーと同じようにも見えるので、夏も滑りたいと思う方々にとっては 「オフシーズンのスキルアップに有効？」「滑った感じは？」「どこで出来る？」なんて感じが気になるところですね。

グラススキーとは

スキー板の代わりに「キャタピラ状」の専用用具で芝の斜面を滑走するスボーツ
「グラススキー」は、元々スキーアルペン競技者のオフシーズンのトレーニング用として開発されたもので、滑るための技術や基本は雪上でのスキーと同じとされています。

スキー板に代えて「グラススキー（キャタピラ状の専用用具自体もグラススキーと呼びます）」を用いる以外、ブーツ・ビンディング・ストックなどは冬季と同じ物が使用できます。

雪上のスキーとの違い

滑走感は見た目通り、雪上スキーとは全く異なり、ご想像のとおり“振動とガラガラ音”があります。また、ゲレンデのコンディション次第では、キャタピラが芝生や泥を巻き込んで「エライこと」に…

草の上をキャタピラで滑るのですから一切横滑りしません。また、グラススキーのターンにはスムーズな荷重移動が必要、板が極端に短いのでセンターに乗ることがとても重要など、このあたりは雪上でのスキーと同じ、基礎的なトレーニングとしては有効です。

逆にスキー板の特性を生かした「カービングターン」はできるはずも無く（相当上手になると近い感じで回れますが）、横滑りしない板では急停止はもとより、しなりや返りなどと合わせてズラす、回し込むといった感覚のターンをすることも出来ません。

昨今はアルペン系の競技でもカービングを用いたキレるターンが必須であり、競技者たちのオフトレにグラススキーが用いられることはありません。つまり、スキーとグラススキーは「似て非なるもの」なんです。

日本全国のグラススキー場10選！

ものは試しと言いますし、重いグラススキーを履いて、夏場に汗を流しながらスキー技術の基礎中の基礎を磨きに行ってみませんか？自身の滑り・基礎を再確認できますよ♪

抵抗が大きいので有る程度の斜度が必要、凹凸や石などを綺麗に除去する必要がある、キャタピラに食い込んだ草や泥を毎回洗える洗い場が必要など、グラススキー用に整備されたゲレンデ・グラススキー場でのみ楽しむことができます。

もちろん「グラススキー」をレンタルする必要もありますしw

まとめ：グラススキー

• 雪上のスキーと滑走感は異なるが、技術の基礎は同じ。
• 専用の板が必要、草斜面ならどこでも滑ることができるワケではない。
• グラススキー場は日本国内に10余りしか存在しない（減少傾向で、閉鎖など、もしかすると10を切るかも）。

滑りのスキルアップが目的なら「サマーゲレンデ」の方が、トリック系の練習が目的なら「屋内スキー場」や「ジャンプ練習施設」の方が効果的、また「近くにゲレンデが無い」都市周辺在住のスキーヤにとっては、トレーニング目的で頻繁にグラススキーへ行くのにもムリがありそうです。

グラススキーはFIS世界選手権が行われる「スキーに似た別のスポーツ」。一般スキーヤーには「試してみる」位のものかもね♪