オフシーズンも滑りたい!というスキーヤー・スノーボーダーの想いが叶う、季節や気温に関係なく、一年を通して“雪”のあるゲレンデでスキー・スノボを楽しむことができる「屋内スキー場」。
冬季のスキー場・ゲレンデとの雪質や滑走感の違い、利用する上での用具やウェア他の注意点などの気になる情報と、「屋内スキー場・日本全国5選!」です♪
気温や天候に影響されない、室温の管理ができる屋内に広大なスロープを設け、人工降雪機による雪を積もらせたゲレンデ「屋内スキー場」。
「冷凍庫並みに冷やした体育館の中にゲレンデが作られている」と言えば分かり易いでしょうかw
オフシーズンにスキー・スノボができる場所・施設としてはサマーゲレンデやグラススキー場など他にも様々にありますが、“雪上”を滑ることができるのですからその滑走感は比べようも無く、スキー・スノボ・ウェアの用具類についても冬季シーズンの物をそのまま使用できるのですから「違和感が無い!」のも当然、滑って楽しい!のは間違いありません♪
ゲレンデの斜度・難易度は「初級~中級」程度、コースは全長60m~300m・幅30m程、レンタルはもちろん、スクールもありますから初心者の練習はもとより、ビギナーのゲレンデデビューにも適しています。
中~上級者にとっては「滑るのには物足りない…」スケールではあるものの、キッカーやハーフパイプ、各種ジブ系アイテムのスキルアップを目的に、また、真夏に雪上で「自身の滑り」や「新しく購入した板の滑走感」をチェックなどの様々な用途で楽しむことができます。
一年を通じて営業するのですから、立地はおのずと需要が望める“都市の近郊、郊外”ということになりますから、アクセス・利便が良いのも特徴の一つです。
近年の諸外国では、中東・ドバイの「Ski Dubai」のように天然の雪が降らない灼熱の地域、または中国・北京の「Shunyi Qiaobo Snow World(乔波冰雪世界体育发展)」のように寒くとも雪が積もらない地域を中心に「世界最大級の屋内スキー場」の建設がブームです。
一年中いつでもスキー・スノボはもちろん、チューブライディングなどの雪遊びも出来るインドアスキー場の認知度はとても高く、ヨーロッパ各国・ニュージーランド・中国を中心に、スキー場のある地域においてもホテルやショッピングゾーンなどを併設した巨大な「屋内スノーリゾート」が毎年のようにオープンしています。
一方、日本国内の屋内スキー場は、かつて「世界最大のインドアスキー場」の建造ラッシュだったバブル期をピークに年々減少の一途を辿っていて、昨今では存在を忘れられるほどに稀有なものとなっています。
「屋内人工スキー場」「インドアスキー場」「室内スキー場」「室内ゲレンデ」とも呼ばれます。呼称に正式な定義は無いようです。
季節や時間帯などに関らず、屋内スキー場内の気温は-3~3℃程度に保たれています。
信州や上越あたりの一般的なスキー場・ゲレンデでは、厳寒期の日中の気温は-10~-3℃位なので、風や降雪もない屋内スキー場では「凍える」ほど寒く感じることはないでしょう。
ウェア類は冬季シーズン中に使用するもので大丈夫です。保温力の高いウェアの場合は「暑い」かもなので、インナーは重ね着にして調整できるようにしておくと快適に楽しめます。
屋内スキー場を見渡すと「ボトムのみ冬季用、アッパーはインナー+フリースまたはパーカー」というスタイルの常連の方々が多いのに気づきます。
風や雪の心配がないので体感気温は想像するほど低くない、雪が溶けて湿り気味という事がないので濡れることがない。バンバン滑る常連たちですから汗をかかない、または発散しやすく動きやすいスタイルになるようです。
建物内には着替え場所とロッカーがあり、利用方法は冬のスキー場と同じです。
屋内ですから降水確率は“0%” 、風速も“0m”。そして紫外線の心配もないのですから、ウェア類の防風・防水はもちろん、視界確保のためのゴーグルと、日焼け止めは必要もありません。
怪我を防止するためにグローブと帽子、飛ぶならヘルメットが必須なのは屋内ゲレンデであっても同じです。
お待たせしました。以下、都市部から近い、アクセスが良く利用しやすい人気の施設を紹介します。
全長60m・斜度11~14°の平ゲレンデを中心に、全長60mのハーフパイプ、テーブルの長さ5mのワンメイク、高さ2.5mのウォール、各種レールなどのアイテムがズラリと揃うスノーヴァ溝の口-R246。
登坂はムービングベルトで楽チン♪スクール常設、レンタル完備・車はもちろん、駅から徒歩2分の好立地も魅力です。
屋内ゲレンデ国内最西となるスノーヴァ羽島。コースレイアウトは頻繁に変更されますが、大小のキッカー、各種BOX、レールなどのアイテムを常設。名神・岐阜羽島I.C.から5分なので、関西からも十分通えます。
スクール常設、レンタル完備。登坂用のムービングベルトは2019/05現在故障中のためハイクアップになります。
60mの平ゲレンデと大・小のキッカーを常設、グリーンシーズンはジブ系アイテムも設置するスノーヴァ新横浜。アイテムは頻繁に変更・閉鎖になるので事前に確認、スクールは前日までに予約必須。
首都圏からわずか80分、グリーン期はハーフパイプ限定の屋内スキー場営業となる「カムイみさか」(屋内は冬季閉鎖、隣接のカムイみさかスキー場のみ営業)。
全長100m × 高さ4m × 幅14~17mの毎日整備される国内最高クオリティの室内ハーフパイプ。初めて~プロを目指す人や大会で勝ちたい人まで、ビデオクリニック付きの本格スクールも。
西武園ゆうえんち内で10月~4月の間のみ営業する異質な屋内スキー場「狭山スキー場」。全長300m・幅30mのゲレンデは国内の屋内スキー場の中で最大規模。コース両脇にリフトがあり、利用感は屋外のスキー場とそっくり。10月から営業しているので、スキー・スノボをこれから始める方、体験してみたい方には最適です。
冬季シーズン中のスキー場の「リフト一日券」と比べ、屋内スキー場の利用料金は割高にも感じますが、屋内に無理矢理ゲレンデを造成しているのですから価格の差は当然です。
スノーヴァの時間制には、1日単位で高額になり過ぎない以外に「必要以上に混雑しない」という利点があります。また、短時間に集中することでスキルアップの効果も高まります。
時間を有効に使うために、入場する前にストレッチなどの準備をしっかり済ませておくことも賢い利用方法ですよ♪