これからスキーやスノーボードを始める方、または経験の浅い方ほど、用具や衣類はどんなものが良いのか、何に、どんな機能が重要なのかなんてあんまり気にせず、デザインや価格だけで選んでしまいがち。。。(知らないんですもの、仕方なし。)
スキーやスノーボードを楽しむのに必須なアイテム、初心者こそしっかり選んでほしいもの、それは「グローブ(手袋)」です。
雪の積もる中で楽しむアウトドア・スポーツです。厳寒期ならスキー場・ゲレンデの気温は日中でも零下。スキー・スノボ用の手袋「グローブ」に必要な機能は、まずは防寒です(こんなの当然)。
同時に、素手や薄い生地だと他人と衝突してしまったり、板に惹かれるなど、不用意な怪我を防止する為でもあります(これも常識)。
正しくは「丈夫な表面素材」、「軽く柔らかい」グローブが良いのですが、スキー・ボード用として販売されているグローブならそのように作られているので、これらはあまり気にする必要はありません。重要なグローブ選びのポイントは「防水」と「通気性」機能の優劣です。
一般に経験の浅い人ほど転倒します。雪まみれになります。気温の低い厳寒期ならあまり気になりませんが、2月末頃以降の天気の良い日中なら、コケる度にグローブは濡れてしまって、乾く間もなくビショビショに・・・。また、厳寒期でも何度もコケているうちに袖口からグローブの中へ雪が入った雪が溶けて・・・。
寒い場所でのアウトドアとは言え、スポーツですから汗をかきます。ビギナーほど余分な力は入るわ、ウエアの調節も下手だわ、身体から湯気を出している人もいるほど。ビギナーにとって「手に汗握る」ほどの悪戦苦闘かもなので、グローブの中も汗ダクかも知れません。
スキー・スノボ用のグローブは、一組2,000円程度からネットやショップで販売されています。「防水」「防寒」「防風」「滑り止め」「耐摩耗」「速乾」「防滴」など様々な文言でアピールしていて色やデザインもよさげ。
でも、安価なグローブは、残念ですが使い始めこそ何となくそれなりに機能もあるようにも感じますが、何日、あるいは何時間もしないうちに、すぐに濡れてしまうようになります。冷たいです。なので適しません。
GORE-TEXという素材を使用したグローブなら防水・透湿性能は折り紙つき。外側の濡れから中綿は守られ、手の汗は放出してくれるのは、アウトシェルの直下に「GORE-TEX®」という素材を用いているグローブだけです(GORE-TEX®と類似の機能を持つ素材も数多くありますがいずれも知名度、使用度合いが低すぎて…)。
ゴアテックスを使用しているグローブは商品タイトルやアピール欄、製品にもどこかに「GORE-TEX®」と書かれていますからすぐに判別できます。
価格的には先述のなんちゃって機能付グローブと比べてかなり高額。
とは言っても一組6,000円位から見つけられるでしょうし、それほど無理な買い物でもないでしょ。
「もうグローブは持っている」なら、もう一着用意して、濡れたら着替えるという手もアリです。上達して良いグローブが欲しくなるまで2着あればコーデ、オシャレも楽しめます。
汗対策として、薄手の手袋をインナー代わりに着用するというのもありです。
子供サイズのGORE-TEX®製品は中々見つからないでしょうから、お下がりやもらい物と合わせて3着のグローブを1日分、雪遊びが主なら半日分の目安として用意してあげれば良いでしょう。
デザイン的に女子に人気のミトン。最初の一着としては避けたほうが良さげです。
親指以外の4本指がひとまとまりのミトングローブは「摘まむ」のが苦手。滑っている時、リフトに乗っている時は全く問題ありませんが、暑かったり寒い時などファスナーやボタンを触るのにとても苦労します。また、スノーボードの場合はリフトに乗る度にしなければならないボードの脱着がうまく出来ないことも。
もちろん外せば良いのですが、いちいち面倒、手が冷たいだけでなく、ついつい着用がルーズになったり、リフトの上から落としちゃったりするかも。
慌ててしまう、不要な面倒、余計な心配をしないよう、慣れるまでは5本指の手袋形がベターチョイスです。
ストックを握るスキー用のグローブは、手のひら部分などが補強されています。細かくいろいろ違いはあるのですが、正直初心者には大同小異。特別意識しないでも大丈夫でしょう。
直接身に付ける物ですし、安価な物もあることから、大抵のレンタルショップ、スキー場ではグローブのレンタルは扱っていません。
グローブについていろいろ、悩み疑問は解決できたでしょうか。
「手が冷たくってイヤになった」なんてことの無いよう、ずっと永く使えるものなので、最初から拘って購入されることをおすすめします。
GORE-TEX®グローブは、愛用し始めると手放せない一着になりますよ。
初めて・初心者・ビギナーほどグローブは良いものを着用することで、辛い、不快な思いをしなくて済むように~