北志賀竜王スノーパークというスキー場は何故か大学生、高校生に異常に人気がある。逆にファミリー層や熟年層からは見向きもされない、とまでは言えないが、好んで選ばれることは少ないようだ。
この傾向は近年に限ったことでなく、このスキー場が“北志賀”という名を冠して以来、日本最大のロープウェイを建造したり、バスセンターの拡張・リニューアル、さらには経営母体が次々と変わる中でも変わらずに続いている。
北志賀竜王が学生を引き付ける魅力は何なのか…
北志賀竜王へは、トータルの旅費が安く済むスキーバスを利用したスキーツアーで大半が来場する。仮に車や公共交通で来場したとしても、駐車場・バス停は竜王バスインフォメーションセンター前となる。
まだ場慣れしていない学生にとって、このように1ストップで分かり易い点が不安なく楽しめる要因であると言える。
また、竜王バスインフォメーションセンターには、テナントとして馴染みのあるムラサキスポーツも入っている。
北志賀竜王で宿泊する場合も、一部のホテルを除いて、特にツアーで利用する宿泊施設の大半が、このインフォメーションセンターから徒歩数分の範囲、迷うことも無い場所にあることも安心材料のひとつであろう。
北志賀竜王スノーパークのメインゲレンデ、幅広くそれなりに距離も取れる初心者ゲレンデ「バレーエリア」の正面、およびゲレンデに沿うように、スキー場にある宿泊施設としては比較的規模の大きなホテルが立ち並んでいる。
ホテルと言う名から、一定のプライバシーは保たれると想像できる。見知らぬ初対面の大人対する応対に慣れていない学生にとって、やや気後れしてしまう小規模な施設でないことも安心できる要素である。
立地の心配も無い、何よりゲレンデサイドのホテルに泊まるというのは響き、聞こえが良い。
友達を多く誘って訪れることの多い学生。中には上手な人もいるが、大半は初心者・ビギナーなので、ホテル前の初心者ゲレンデ・バレーエリアだけで2泊3日程度までは十分楽しめるだろう。
時期などにより営業しない日もあるが、北志賀竜王スノーパークは毎日ナイター営業を行っている。
かつては多くのスキー場でナイター営業をしていたが、採算的に厳しいナイターは縮小・現象傾向にあり、人工雪主体の都市近くのスキー場を除くと、毎日のナイター営業は稀である。
夜も時間の限り練習したい、という学生もいるだろうが、意中の子を誘って、または気の合う少数だけで、など、日中とは違う楽しみ方ができる点も学生は見逃していないようだ。
ホテルでの食事は決して豪華、美食三昧という訳は無い。旅費を抑えたツケは当然ここに現れる。
ただ、量的に足りないということは無く、食べれないほど不味い訳でも無い。万が一どうしても口に合わなくても、スナック類やカップ麺などで凌いだとしても、旨いの不味いのしつこく言わないのが学生らしさ。旅費も安いのだからそこは当然と割り切っているようである。
全てのホテルが必ずしも質が低いという訳ではなく、かなり質の高いバイキングや、しっかりとした料理を提供するホテルももちろん存在する。宿泊施設の詳細情報へ掲載の画像などでしっかり確認しておきたいポイントだ。
友達と一緒に大浴場へ向かう、布団を敷いて1部屋に5~6人で寝るのはまさに修学旅行のイメージ。全く違和感も無いどころか、夜な夜な楽しめる点に居心地の良さを感じているらしい。
鄙びた湯治場の雰囲気も漂う、天然竜王温泉「三ヶ月の湯」。これも竜王バスインフォメーションセンターから徒歩2分ほどの場所にある。
ロープウェイ山頂駅に併設の「SORA terrace cafe」はお洒落な大人も楽しめるスペースだ。
運が良ければ展望デッキから眼下に広がる雲海を望むことができる。カフェらしい見た目のドリンク・フード、やはり利用者は女子が多く、華やいだ雰囲気もある。
ゲレンデ・スカイランドエリアは、バレーエリアと比べて学生と思われる層の比率も少なく、落ち着いた大人の雰囲気もある。
自分達だけで旅行へ出かける機会もそうそう無い学生にとって、分かり易い、不安材料が少ないこと、他スキー場と比べて旅行代金が低めなことに惹かれてツアーを予約していることが見て取れる。
旅行中にも大きな不安を感じたり、戸惑うことも少ない北志賀竜王スノーパークへのスキーツアー。実際に参加した学生は、自身が体験した安心感に高い満足度を感じ、口コミで「北志賀竜王がいいゾ!」と広がっているようだ。
北志賀竜王スノーパークへのスキーツアー♪