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スキー場の安全について 雪崩の可能性・遭難事故はなぜ起こる?

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最初に誤解のないように言っておきますが、スキー場のゲレンデ・コース内でスキー・スノーボードを楽しんでいる限り、雪崩に巻き込まれる可能性や、遭難する可能性は限りなくゼロ、無いと言い切ってもいいくらいです。

ただ、自然相手のことですから、遭難や雪崩の可能性が「100%無い」と言い切れないのも理解できると思います。

雪崩の可能性、なぜ遭難してしまうのか…スキー場の安全と対策について確認しておきたいものですね。

 

雪崩はパトロールが管理

実はスキー場内においても雪崩は頻発しています。暖かい日が続いたり、春先に向けて気温が上がり始めると、雪崩の前兆や小規模なものなら、どのスキー場でも毎日のように発生しています!

ゲレンデという表舞台の裏側には、その道を究めた匠たちの仕事があります。©appi.co.jp

ゲレンデという表舞台の裏側には、その道を究めた匠たちの仕事があります。©appi.co.jp「白銀の匠たち」より

スキー場のゲレンデ・コースは、雪崩の起き難い斜面に、雪崩に巻き込まれるようなことのないように設計されています。

また、気象情報などを考慮して、営業前の早朝からスキー場、または管轄の行政などが雇用する「パトロール隊員」が巡回し、人工的に雪崩を起す(雪崩になりそうな雪を崩す)作業や、危険箇所への進入を防ぐための作業がされていますから、ゲレンデ・コース内でスキー・スノーボードを楽しんでいる限り、雪崩に巻き込まれる心配はありません。

言い換えると、ゲレンデ・コース外の「滑走禁止エリア」は、雪崩が起こる可能性が高い場所だからゲレンデ・コース造成をしていないとも言えます。また、「新雪を滑りたい」と安易な気持ちで滑ったことが雪崩を起こす原因になることもあります。「滑走禁止エリア」へは絶対に進入してはいけません。

 

ゲレンデを滑っていて遭難することも

強風で地吹雪のような荒天時や濃霧、高標高の場合は立ちこめた雪雲などの中では、雪や雲による光の乱反射などで辺りが白一色となり、視界がほとんど無くなる「ホワイトアウト」という現象に出会うことがあります。

雪や雲による光の乱反射などで辺りが白一色となり、視界がほとんど無くなる「ホワイトアウト」という現象

ホワイトアウトはもっと真っ白。何にも写らないんですもの、ホワイトアウト状態の画像はありません。

ゲレンデを滑っていたのに誤って滑走禁止エリアへ進入してしまうことが起こるのは、このホワイトアウト状態が原因なケースがとても多いのです。

滑走禁止エリアから脱出したくても、方向を示す目標物や滑った後はありません。しかも未整備の雪面は滑りにくくコースへ戻ること自体が難しい。さらにホワイトアウト状態なら方向すら判らなく・・・

「ガスって来た…」「数メートル先が見えない…」ような状態に出くわしてしまった時は、状況が良くなるまで決して無理をしないことが極めて重要です。場合によっては早めにパトロールへ連絡しましょう。

ゲレンデ・コース内なら大抵携帯はつながります。怒られたり、面倒がられたりすることはありませんから早めに。

 

雪崩に巻き込まれたらどうする?!

それでも「雪崩に巻き込まれる可能性はゼロじゃないんでしょ…」と心配なら、ネットでそれらしき情報はたくさん見つけることができます。逃げる方向や呼吸を確保するなどの情報は、知っておくべきかのように書かれていますが、実際に雪崩に遭遇した時には間違い無くパニック状態、知識はほとんど役に立たないでしょう。

雪崩に巻き込まれたらどうする?!

雪崩は滑る速度より遥かに速く…もしも巻き込まれたらどうする?!

心配な方に唯一おすすめ出来るとすれば、無料の「雪山Bot with line Beacon」というLineアプリ。雪崩で埋まった遭難者のスマートフォンからの信号を受信する位置情報システムで、救助される可能性は格段に高まります。

雪山へ挑むアルピニストが持っている専用の「ビーコン」という装備がベストなのですが、ビーコンは数万円。このアプリはビーコンの代替品で、深さ2mの雪に埋まったスマホからの電波を、100m離れた場所から拾うことができるそうです。

 
 
雪崩や遭難を心配するより、ゲレンデマップ・コースマップを持ってゲレンデ出ることや、スキー場 ゲレンデの標識・記号などについて知っておく方がよっぽど実践的だと思いますよ。

 

スキー場の安全について

スキー・スノーボードシーズン中に、スキー場やその周辺で起きた雪崩や遭難などの事故について、テレビや新聞の報道、ネットニュースで大きく取り上げられるのを見たり聞いたりすると、まだあまり慣れていない初心者・ビギナーが不安になるも理解できます。

生命にも係わるような重大事故だからニュースになるのですが、滅多に起こらない、普通にはあり得ないからこそ大騒ぎになるワケで、それらの事故がスキー場のコース内で発生することは極めて稀。そのほとんどは滑走禁止エリアやスキー場が管理するエリアの外へ安易に、または意図せず進入しまったことで発生しています。

ゲレンデ・コース内で雪崩に巻き込まれる可能性、遭難する可能性は無いと思って大丈夫です。安心してお出かけください♪

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