スノーボードを始めたばかり、初心者の頃は特に「リフトが苦手…」「リフトから降りる時が怖い…」と以外と多くの人が感じているようです。
原因はリフトへ乗る時に片足のビンディングを外す必要があり、リフトから降りる時の片足固定の状態では“止まれない”、“曲がれない”ことにあります。
両足ともボードを外し、手に持ってリフトへ乗っても大丈夫?ボードを手持ちで乗れるリフトのあるスキー場はどこ?という疑問・質問があるのも当然ですね。
高いのに足元がスカスカ、シートベルトが無い、など「もしも落ちたら…」という恐怖心からの場合も少なくないようですが、スノーボーダーの場合はそれとは違う、「技術的に未熟」であることが怖い、苦手と感じる理由に挙げられます。
スノボの場合、リフト乗り場で前進するために片足をボードから外す必要があります。この片足が固定されていない状態はリフトへ乗る時、乗車中は問題無いものの、いざリフトから降りる際には片足を固定しない状態で滑る必要に迫られます。
初心者にとってリフトの乗降は最初のハードルかもね
両足に板を着用したままリフトへ乗るスキーヤーは、スノーボーダーほど「リフトが苦手…」「リフトから降りる時が怖い」と感じません。だって降りた後は普通に滑るだけですから。
先に答えから言うと、ボードを手持ちでリフトに乗っても問題はありません。
ボードを手に持ってリフトに乗ってもOK
スキー場に架かるリフトやゴンドラは、乗り物として鉄道と同じ鉄道事業法という法のもと、国土交通大臣の許可を得て運行されています。運行や安全、係員の資格や配置などについて様々な規則・細則が定められていますが、「ボード・スキー他を着用しなければならない」という決まり、条文は一切ありません。
なのに「ボードの手持ち乗車不可」なリフトがある理由は、例えばゲレンデ上を通過するリフトだと、もしボードを落としてしまったら、下を滑る人に怪我を負わせてしまう可能性があるということが挙げられます。
また、大半のリフト降り場は、立ち上がって直進するだけで自然にリフトから降りることができる、リフト降り場から安全に離れられるような設計になっています。ボードを持って歩いていると、後続が衝突してしまう危険性もあります。
さらに、皆がリフトから滑り降りる斜面ですから、雪面は踏みしめられて硬く締まっていますから、歩くのには適していません。ツルツルのアイスバーン状態の下り坂で、ボードを手にした状態で転ぶと後頭部を打ったり、大きな怪我をする可能性があります。
上記のような理由から、ボードを手持ちでリフトへ乗って良いのか否かは、それぞれのスキー場の判断で、それぞれのリフト毎に決められています。
いくつかのスキー場へボードの手持ち乗車OK、NGについて問い合わせたところ、徒歩の乗客が降りるためには、リフトを減速する、降り場からの退去の誘導、安全確認など、当日の係員の配置によっても「ボードの手持ち乗車、徒歩乗車の可否は状況次第で変わることもある」「確約はできない」という回答が、多数のスキー場からありました。
残念ですが「ボードを手持ちで乗れるリフトのあるスキー場」について、このウェブサイトで明言することは難しいようですが、例えば軽井沢プリンスホテルスキー場のように、来場者のこども比率が高いスキー場は概ね確約してくれるようです。
必須でないなら、リフトへ乗る前に係員へ聞いてみるのが一番確実です。
スノーボードを始めたばかりの頃は、皆がリフトの乗り降りで苦戦します。いろいろ考えたりしなくても、スムーズに降りることができるようになるのに、ポイントはたった3ツしかありません。
リフト乗り場で「リフトが苦手」なことを係員へ伝えましょう。係員さんは乗降のサポートをしてくれるだけでなく、リフトを減速してくれるでしょう。万が一転んでしまった時もすぐに止めてくれます。
リフトへ乗る時だけでなく、降り場の係員への連絡、さらに降りる時もリフトを減速、サポートもしてくれます。至れり尽せり♪
大抵のリフト降り場は「降車位置」の指定があります。この位置で立ち上がれば安全にリフトから降りることができ、自然に前方へ滑り進むことができます。
降車位置は足元やリフト脇に線と看板などで表示されています。©軽井沢プリンスホテルスキー場
降車位置からただ真っ直ぐに滑り出す。大抵のリフト降り場は、真っ直ぐ滑り降りた先で自然に止まれるように出来ています。無理に曲がろう、止まろうとせず、スーッと直進するだけ。簡単です。
自然に真っ直ぐ滑り降りるだけ。©軽井沢プリンスホテルスキー場
リフトで苦戦するのはスノーボード初心者皆が通る道。慣れるまでリフトの乗降と前後の“片足”は結構難関です。
でも、降り場がガチガチに凍っていたりしたら、歩いて降りる方が怖いのでは?
いつまでもボードを持って歩いて乗れるリフトに頼るのでなく、片足での“スケーティング”と、スケーティングからボードへ足を乗せて“止まる”練習をほんの少しするだけで、リフトの怖さ、苦手意識を解消できます。練習、がんばりましょう~