琵琶湖の北に広がる多雪地域
滋賀県北部、琵琶湖の東側・湖北は日本で最南の特別豪雪帯。西側・湖西は日本海からの寒風を受けてもたらす豪雪地帯
ゲレンデから琵琶湖を望む絶景が楽しめるスキー場、関西最大級をアピールするスキー場からのんびりローカルスキー場まで滋賀県北部には6つのスキー場があります。
関西・滋賀(滋賀県湖北・湖西)エリアのスキー場
立地・気候・特徴・歴史など
琵琶湖を中心に周囲を伊吹・鈴鹿・比良など1,000mを超える高い山々に囲まれている滋賀県。琵琶湖の東北側にあたる湖北地方と、琵琶湖の西北側にあたる湖西地方は日本海から吹き込む冬型の北西の季節風の影響により冬に降雪が多い日本海側気候となっていて、湖西・湖北地域の大部分が特別豪雪地帯や豪雪地帯に指定、特に日本で最南端の特別豪雪地帯に指定されている湖北の余呉町では3mもの積雪になることもあります。
豪雪地域となればスキー場を開くのに適していることは間違いないのですが、湖北と湖西では事情が違います。
湖北の余呉には4つのスキー場(現在リフト営業は余呉高原リゾート・ヤップ、国境高原スノーパークのみ)、標高1,300m超の伊吹山山系にも2つのスキー場(同グランスノー奥伊吹のみ)が開発され、いずれのスキー場もゲレンデベースから豊富な天然雪を楽しむことができます。ただ、電車やバスなど公共交通での利便に欠けるため、車以外の交通手段では行きにくいことも湖北エリアのスキー場共通の特徴です。
5つのスキーが開発(現在リフト営業は3スキー場のみ)された湖西では、琵琶湖の西北側にあたる湖西地方に1,000m超級の山々連ねる比良山地に日本海からの季節風が衝かることで豊富な降雪をもたらします。ただ、この積雪は主に山の頂上付近より北西側、つまりびわ湖から見て山の向う側に降るため、びわ湖バレイ・箱館山・比良山(2004年閉鎖)の3スキー場はリフトやゴンドラなどを掛けてゲレンデベースを山頂付近に設けることでJR湖西線や名神高速・湖西道路などの交通の利便性を確保・重視したことが現在も京阪神からの多くの来場者が訪れていることに繋がっています。
びわ湖バレイスキー場と箱館山スキー場では、ゲレンデから見下ろす琵琶湖の絶景も訪れる楽しみのひとつでしょう。
国境高原スノーパークは住所としては湖西に属しますが湖北に接する場所であり、地理・気候から湖北のスキー場としています。湖北の「赤子山スキー場スノーパル(旧称赤子山スキー場)」、湖西の「スノーパルマキノ高原スキー場(旧称マキノスキー場)」は営業を続けていますがリフトの運転はありませんので「スキー営業」から除外しています。