天然雪が豊富な但馬、播磨北は人工雪中心
関西近場スキー場のメッカ兵庫県。天然雪が豊富に積る兵庫県北部・但馬地方と、冷え込む内陸部気候を上手く活かした兵庫県内陸部の播磨北の2つのエリア
単独で関西以西最大級のスキー場だったり、隣接する2スキー場が共通券で相互に滑り込める大スケールのゲレンデからゲレンデ・デビューに最適なスキー場まで、兵庫県内には個性あふれる15のスキー場が勢揃い(以下共通券の2スキー場は1つにまとめ)
関西・兵庫エリア(但馬・播州北部)のスキー場
立地・気候・特徴・歴史など
関西スキー場のメッカ兵庫県には、日本海にほど近い県北部の但馬エリアと、兵庫県西部・播磨地方の北側内陸部に14のスキー場(神戸市灘区の六甲山スノーパークと合わせ、兵庫県下に現在は15のスキー場)があります。(以下は関西弁のタメ口でw)
隣県はどや言うたら、鳥取県は大山を中心に5スキー場、岡山県も内陸部を中心に5スキー場しか営業してへん。近県でもリフトのあるスキー場は奈良県に1コ、大阪府と京都府には1コもないし。
関西人からしたら雪がめっちゃ降るイメージがある滋賀県でも6スキー場しか営業してへんねん。せやから、兵庫県が関西のスキー場のメッカ・聖地って言われるのは「むかし26コもスキー場があったんや…」なんてオッチャンのイメージだけとちゃうのんは分かるやろ。
北部但馬エリアにスキー場がめっちゃ集中してるんは、日本海側気候で湿った冷たい風が、兵庫県最高峰の氷ノ山とかその北隣の鉢伏山とかの峰々に衝かって、南下してきた上空の寒気も影響していっぱい雪が降るから。ほっといても降る天然雪に依存してたから、兵庫県北部・但馬エリアのスキー場のほとんどは人工降雪機(スノーマシン)の整備が十分ちゃうくて、「暖冬」とか「雨」とかの影響をすぐ受けてまう。シーズンによっては開けたり閉めたりを繰り返したり、めちゃ少ない日数しか営業できへんシーズンになることもあったりする…。
せやけど兵庫県西部・播磨地方の内陸部はちゃうねん。但馬地方で雪降らせた後のカラカラに乾いた北風が吹く、日較差が大きい内陸性気候なんが内陸部の特徴やねん。天然の雪はあんましたくさん降らんけど、夜の放射冷却をうまいこと利用して人工降雪機でゲレンデを造り上げんねん。雨が少なくてめちゃ寒い内陸気候やから天気の影響を受けにくいのんは逆にメリット。暖冬でもシーズンを通して北部但馬エリアの並み居るスキー場よりむしろ安定して営業を続けることが出来るねん。すごいやろ。
オープンした時「何でこんなとこに…」って一部でアホ呼ばわり?された、日本で一番新しい、2017年にオープンした「峰山高原リゾート・ホワイトピーク」がまさにそれ。20基余りもの造雪機を思いっきりブン回して造雪。最新式ばっかりやなくて造雪能力の劣るどんくさいスノーマシンもめちゃ有効で、シーズンを通して安定した営業を毎年のように続ける。北部但馬エリアと比べたら都市部に近い便利さだけやなく、土地勘あるし天気予報も範囲内やから運転とかあんまし心配せんでええ兵庫県内陸部の立地をうまいこと生かせてるから人は集まる。事業として成り立ってるんは、近年中国やら中東やらに巨大資本で開発される屋内人工スキー場と着眼点は近いのかも知れへんね。知らんけど。