中国地方を縦断する中国地方の脊梁山脈・中国山地と、エリア最高峰の独立峰・大山の周辺。岡山・鳥取・広島・島根・山口の各県を小規模な公設スキー場から西日本最大級を謳うスキー場までが東西に跨がり連なるスキー場群
いずれのスキー場も地元民が来場者の大多数を占めるローカル感のあるホームゲレンデであること、また、地域の気象特性から雪はやや湿雪気味で積雪は少な目であるため、シーズンが短めであることがこのエリアのスキー場の共通した特徴となっています。
中国地方のスキー場
立地・気候・特徴・歴史など
岡山県・鳥取県・広島県・島根県・山口県の6県、東西300km余り、南北100kmほどに広がる中国地方の東西を貫く中国地方の脊梁・中国山地が北側の日本海気候がもたらす降雪、急峻な高峰が無く比較的なだらかで山陰・山陽のいずれからも比較的近距離であることとから利便がよく、かつては大小合わせて50以上のスキー場が存在、中でも中核都市である広島県内と隣県との県境付近には現在の3倍以上のスキー場が林立し、人口あたりのスキー場数としては日本全国でも有数の賑わいを見せていました。
ただ、山々の標高はいずれも高くなく降雪が湿雪気味なためシーズンが短めなこと、人口に対して乱立気味な(中国地方6県の人口合計は大阪府の8割に満たない)ことから収益・採算性が見込み難いこと、さらに南北を貫く道路交通網が脆弱であったことなどから大規模なスキー場開発には至らず、小規模で営業力の弱いスキー場は施設設備の老朽化とともに次々と閉鎖、地域のレクレーションとして公設公営、あるいは設備投資を極端に控えた形で営業を続けているスキー場などを含めて現在は上記の8スキー場のみ存続・営業となっています。
